第5章 *一番大きな感情編* 完結
知らない、男の声
【誰だ貴様!!!!!!】
俺はすぐさま飛び起きて近くにあった子供が遊ぶオモチャ用の棒を手に取り、声が聞こえた方に向けた
【ははっ!】
【そんなオモチャでどうするつもりだ?】
他の男の笑い声も聞こえる。 俺が寝ている間に…? 昼間に来た連中とは違う…
…まさか、あの服装は…!!?
【中央の国・カステリャーノの組織、"帝国ナイトオール"…!!?】
【…いかにも、俺達は帝国ナイトオール・第三隊部隊だ】
冷静な声で答えてきた男は黒い戦闘服の上に白いベスト、そして…
【空色のマント…! 隊長クラスか…!!】
【…君は帝国ナイトオールをよく知っているようだね? …表の死体の山は君が?】
【何しに来た!!? 彩と雪を何処へやった!!? 返答次第で…!! 殺す!!!!】
聞く耳なんて持たない…! 二人を何処へやった…!!?
【…はぁー…】
冷静な男は頭を掻きながらため息をついて
【…押さえろ】
そう呟いた瞬間