第5章 *一番大きな感情編* 完結
【あっごめんね地土…】
ピリッとした痛みが走ってつい声が漏れた
謝る彩を見れば、俺の傷口を消毒していた
【だいじょ、ぶ…】
【消毒液の風呂に入れたら傷口消毒されるし体も綺麗になるよ!!? 一石二鳥!!】
【我を、殺す気か…?】
【消毒液って死ぬの…!!?】
…馬鹿という言葉は雪にお似合いだ…
【ほっ包帯で平気かな…?】
【あぁ、頼む…】
【僕タオル取ってくるね! あとお湯! 体拭いてあげるっ】
パタパタと駆けて行った雪
…今日は本当に…疲れ、た…
俺の意識は
【…ーー好き…】
そこで無くなったーーー…
ーー。
俺は目を覚ました。 窓から差し込む月の光、夜だ
…体には包帯が巻いてあって、体の血も綺麗に拭われていた。 彩と雪がやってくれたのだろう、…おや?二人は…?
【よく眠れたかい?】