第5章 *一番大きな感情編* 完結
数週間は施設で三人で過ごした。 食料を毎日持ってきていた人は最初は疑いもしなかった
でも、日を重ねる度におかしいと気付き始めた
【管理人さんは? 連れて来てくれるかい?】
【…管理人さんは我が殺したよ?】
そう言って俺はその人を殺した
食料が尽き始め、十二歳になる頃の前に…
=ジリリリッ=
電話が鳴った。 電話なんて管理人さん達を殺してから初めてだ
…誰だろう? 俺は好奇心で受話器を手に取り、耳に当てた
【司馬羅(シバラ)だ】
電話の相手は、男だった
【管理人、子供を引き渡す日は過ぎている。 一体どうしたというのだ?】
俺は顔が…
ニヤけた
見つけた、見つけた見つけた!!!! 彩と雪を殺そうとした張本人! 笑っちゃう……笑っちゃう笑っちゃうっ!!!!
【管理人さんなら、居ませんよ?】