第5章 *一番大きな感情編* 完結
管理人さんは死んで、そのまま放置したよ
埋葬もしない、火葬もしない。 だって、面倒だもの
施設の他の子達はだって? それは彩の一言で決まったよ
【うるさい、死になさいよ】
俺が、殺してやったよ? ははっ! 彩と雪以外なんてどうでもいい
壊れてしまえ、墜ちてしまえ、死んでしまえ…
【うぇ、んっ…】
雪がまた泣いてる。 雪、雪……泣かないでくれ
【雪、何故泣く? 俺が怖いのか…? 嫌、なのか…】
俺を嫌わないで
【死んじゃ、ったっ…子のっ…為、にっ…泣いてる、んだよっ…】
…嗚呼、雪は優しいんだね。 彩が俺に令して、俺が殺して、雪が泣いて哀れむ…
雪は良い子だ
…でも
【男なら強くなれ】
その俺の一言で、雪は泣き止んだ
【…うん…!】
本当に雪は、とっても良い子だ