第5章 *一番大きな感情編* 完結
嫌な予感しかしない
【よかったわね? 二人共、一緒にその家に行くのよ?】
管理人さんの言葉に彩と雪は嬉しそうに顔を見合わせた
やめろ。 二人にそんな希望を与えるな…!!
後で底が見えないドン底に突き落とすつもりだろうが…!!
【管理人さん! 地土は?】
雪の問いかけで管理人さんの肩がピクッと揺れた
ホラ、動揺している…
俺も一緒に行ったら俺まで殺されてしまうと分かっているんだろ…?
【ごめんねっ。 地土君は他の家なのよね…】
【えぇー!! ヤダよ管理人さんっ!!】
【地土も一緒じゃなきゃヤダヤダ!!】
泣きそうな顔で駄々をこねる彩と雪
管理人さんはとてつもなく困った顔……いや、俺には
とてつもなく、"迷惑"な顔をしているように見えた
【もう決まっちゃった事だから…。 私じゃどうしようもないのよね…】
【えー…。 …僕達、離れ離れになっちゃうの…?】