• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第5章 *一番大きな感情編* 完結



【われの顔は生まれつきというものだ。 勝手にわれの今の気分をきめられては不愉快だ!】
【ごっごめんなさいっ…!!】

【こらっ! ちづち!】
怒る彩に【睨んでるつもりはない】と言っても信じてもらえなかった

…まぁ、本当は睨んでいたからね。 だってこの男の子…



彩が好きだから近づいて来たみたいだし
俺と仲良くなって彩に近づこうとするだなんて、虫酸が走る



これはきっと、殺気に近い嫉妬



それから三年が経った


俺達は十歳になった
彩は幼さが残っているが、大人っぽく見える

あのもじもじしていた男の子……雪は三年前とあまり変わらない

背が伸びて、髪が伸びた、というくらいだ


一方俺は…




【地土って、変わらないね?】
彩の言う通り、俺は何一つ変わっていない

…背以外


【地土って、私達と少し違うわよね?】
【うん、耳が違うね!】

二人の耳は尖っている。 だけども、俺の耳は丸くて二人のように尖っていない…


【地土は新種なんだね! きっと!】
【ふざけるな。 我は普通だ、二人の方が新種に決まっている】
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp