第5章 *一番大きな感情編* 完結
【…じぶんの事をどうよぼうと、われの勝手だ!】
【あ、それもそうだね!】
また女の子は笑った
笑う女の子の笑顔に、俺は癒された…
だから、一緒に居る事が増えた
それから二年ほど、俺と彼女は七歳に
【…あのぅ…】
もじもじとしている女の子のような男の子
確か、つい先週にこの施設に入った男の子
【なんだよお前? われになにか用か?】
【うっ…】
【ちづち! 優しくしてあげなきゃメッ!だよ!】
ギロッと男の子を睨む俺に彩は怒った
【われに優しさなどない!】
俺は母さんにしか優しくしない
【ごっごめんなさいっ…】
急にもじもじしていた男の子が謝ってきた
【どうしてあやまるの?】
彩が男の子に問いかける
【ぼっ僕のせいでっ…ちづち、くんがっ…ふき、げんにっ…!】
泣き出した。 なんともまぁ…、涙腺が脆い男の子なんだか
…まさか、女の子だったり?
俺にはどっちでもいいけど
【だいじょうぶだよ! ちづちはいつもふきげんな顔してるから!】
【え? そうなの…?】