第5章 *一番大きな感情編* 完結
小さな小さなこの異世界の空間、物は何も無くて、床は真っ白のままなのに壁は日を重ねてくたびに真っ赤な血の色に染まっていく…
地土「ねぇ、卯? この世界は俺と何か繋がりがあるのかな?」
卯「…」
ねぇ? どうして答えてくれないの?
地土「…図星だから答えないのかな?」
あっ肩が揺れた。 図星だったのね
地土「相変わらず君は分かりやすい性格してるね?」
卯「…うるせ」
地土「ねぇ? 卯も怖いの?"悪魔"と呼ばれていた俺が…」
卯「…」
いい加減にしてくれ。俺に答えてくれ。 俺の"最大の覚悟"には答え続けてくれているのに、何故簡単な質問には答えてはくれないんだい?
俺が嫌いなら嫌えばいい
だけど、ずっと無視続ける事はないだろう?
…"ずっと"?
いつからだった? いつから彼は俺を、見てくれなくなった?
地土「…少し、昔話でもしようか」
君は、聞いてくれるかい?
俺が支配者になるより、ルナ達に会った時より、組のリーダーになった時より、風時と共に彼女達から逃げ出した時より……ずっと、ずーっと前の話だ…
【あーそびましょ?】