第5章 *一番大きな感情編* 完結
雪(何も、ない…。 俺、を…どうやっ、て…切ったん、だ…?)
雪はだんだんと意識が薄れてきて、目を細める
地土「雪…。 君はゆっくり死んでね?」
地土はゆらゆら揺れながら、彩達の元に歩み始めた
はる「ヒィ…!」
和真「こっこのぉおお!!!!」
はる「かっ和真!!? だっダメよ!!!!」
和真は地土に向かって走り出し
和真「このぉおお!!!!」
鋼鉄化する途中の片腕を地土に向かって振り上げた
=スッ=
=ズルッ=
風を切るような音が聞こえて、一瞬だった
和真「うっ…あぁあああ!!!!」
和真の片腕が、地に落ちた
地土「和真…」
地土は和真の耳元で囁き、「邪魔」と続けて和真を蹴り飛ばした
和真「うっぐぁっ…。 僕の…僕のっ…腕がぁっ…!!」
地土「次は足を切り落とすつもりだから、邪魔しないでね?」
また一歩ずつ、彩達に近づく
はる「ヒッ…」
地土「…はる」
はる「こっ来ないで…!! 嫌ぁああああ!!!!」
はるは両手で頭を抱えて叫ぶ
地土「…はる、うるさいよ…? 俺はねぇ…?