第5章 *一番大きな感情編* 完結
地土「…どうやら、来たようだね…」
『風夜達を呼んでくるか…?』
地土「頼んだよ…。 …風時は?」
『もう一つの海の家に居る。 落に護衛は任せてあるし、ここから結構離れてるから派手に暴れても気づかないだろう…』
地土「そう…。 ありがとう、風夜君達を呼んで来て」
『分かった』
ルナは海の家へと入って行った
地土「昨日ぶりだね。 雪、和真」
雪「お前に用はない。 …風時を渡せ」
和真「でなければ」
「殺すわよ」
地土「…いけないね、女の子がそんな言葉を口にするなんて…。 はる」
鋭い目で睨みつけてくる和真の隣に居る二つ結びの少女、はる
少女も耳が尖っている水底の民
はる「…うるさい」
地土「…俺、風時を渡すつもりはないよ?」
雪「…なら、奪うまでだ…!!」
雪はダッと地を強く蹴り、地土に飛びかかった
「"雷華"!!!!」
大きな声が聞こえたと共に、地土の後ろから花の形をした雷が幾つも飛んできた
雪「こんなモノッ…!!!!」
雪は片腕を下から上へと斜めに振るうと、強い風が花の形をした雷を違う方向へとズラした