第5章 *一番大きな感情編* 完結
「海…か。 夏には最適だね」
風時「僕泳げないので海の家にずっと居ましたけどね;」
風時は後頭部を片手で擦りながら苦笑いした
「海へ行った意味がないじゃないか」
風時「かっかき氷食べましたもの!」
「かき氷なんて氷を削ればいつでも食べれるさ」
風時「うぅ…;」
すると、注文した珈琲が来た
風時「ぷぇっ。 にっ苦いですっ…!!」
「…砂糖かミルクを入れたらどうだい?」
風時「あ。 そっか!」
風時はテーブルの隅にある砂糖やミルクを適当に入れる
「ちょっ、そんな適当に入れちゃ…」
風時「ぷぇっ! 甘いっっ…;」
「ホラ…。 全く」
男は呆れぎみになりながら、自分の珈琲に砂糖を二つとミルクを一つ入れた
「ホラ、俺のを飲みなさい」
風時「え? でもいいんですか…?」
「せっかく飲むのに、そんなんじゃ嫌だろう?」
風時「すみません…」
風時はしゅんっと落ち込む
「…俺は代わりにそっちを貰うから」
風時「あっ甘いの大丈夫、なんですか?」
「…いいから」
男は風時の珈琲と自分の珈琲を交換した
風時「…お? 美味しいです!」
「そのくらいの量が丁度良いんだよ? 覚えておきなさい」