第5章 *一番大きな感情編* 完結
大切なモノを苦しめる元凶なんて
壊れてしまえ、消えてしまえ、崩れてしまえ…!!
今の炎火の瞳は………怒りに満ちていた
炎火「消えてしまえぇぇえええ!!!!」
気絶している雫を背に、炎火は小さな契約刀のダガーナイフの先を少年に向けた
『炎火!!? 一体何を…!!?』
炎火「灰も残らず消えてしまえ…!!!! "空を突き抜けろ!!!!飛炎d=パシッ=
技を繰りだそうとした炎火の手首を掴んで止めたのは
炎火「地土…!!?」
地土「落ち着いて炎火? ね? ルナ達も巻き込んじゃうよ?」
地土の言葉で落ち着きを取り戻した炎火はダガーナイフを左肩の入れ墨へとしまった
炎火「…悪い…」
地土「…気絶しちゃってる君の幼馴染みちゃんを海の家へ連れてってあげなさい。 それと…」
地土は雫を横抱きで抱き上げた炎火の耳元で小さく伝えた
風時を絶対にこっちに連れて来ないでね…?
炎火「…分かった」
炎火はコクリ頷くと、雫を抱えて風時達が居る海の家へと駆けて行った