第5章 *一番大きな感情編* 完結
雷電「お前はちゃんと最後まで話を聞け」
風夜「はい…;」
速豹「…話を続けさせて頂きます」
速豹はゴホンッと一回咳払いした
速豹「歯車賭とは簡単に言うと、主の"精神"でございます」
風夜「精…神…?」
速豹「契約刀使いはいつ、どんな時でも精神が強くなければなりません
…でないと、我等契約獣は主に従う事は無くなります」
速豹の言葉でその場は静かになった
速豹「…我からの話はここまででございます。 では、"あちらの世界"に帰らせて頂きます」
雷電「あっあぁ…。 …ってん? "あちらの世界"…?」
風夜「まるでこことは違う世界があるみたいな言い方だな…?」
速豹「何を言いますか。 貴方達人に世界があるように、我々契約獣の住む世界だってありますよ?」
速豹は当たり前のようにサラッと答えた
風夜「契約獣が住む世界なんてあったのか!!?;」
速豹「貴方達人が暮らしているこの世界よりは緑豊かな世界ですよ? こっちの世界は興味はありますが、住み難い世界です」
風夜「何かわかんねぇけど悪かったな」
風夜は愚痴を言われてすねた子供のような顔をした
速豹「別に貴方達を貶してる訳じゃありませんよ?」