第5章 *一番大きな感情編* 完結
風夜「俺にはちょっぴり貶してるように聞こえたよ…」
速豹「やれやれ、バレてしまいましたか」
風夜「この野郎!(怒)」
雷電「喧嘩するな。 …しかし、お前達契約獣に住む世界があるとは…」
速豹「ありますよ。 我等は人とは違う生まれ方をし、育って立派な契約獣の刀になる為に学院で勉強を致します」
速豹はふぅっと一息ついた
風夜「契約獣にも学院とかあったのかー…。 …じゃあ、子供の頃もあったって事か!」
速豹「はい、あります。 契約獣も人と同じように歳を取ります
しかし、人と契約をした獣はそこで成長が止まり、契約した主が死ぬまでその姿で生き続ける事になるのです」
雷電「…なら、俺と契約したお前はずっとその姿という事なのか?」
速豹「そうです。 …しかし、主が"最大の覚悟"を果たせば契約獣は元の世界に戻り、寿命が決まります」
風夜と雷電は首を傾げた
風夜「寿命が決まる…って…?」
雷電「どういう事だ?」
「一度人と契約した契約獣は、その契約した主と過ごした日々の長さで決まります
一ヶ月共に過ごしたなら寿命は一ヶ月、一年なら寿命は一年…
人と同じく、契約獣も命短き生き物なのです」