第4章 *因果と雨編* 完結
後からルナの悲鳴を聞いて駆けつけてきた
ルナは頭を抱えたまま、何か呟いている
風夜「どうしたんだルナ!!?」
『…~…~…』
風夜「何だ!!? よく聞こえねぇぞ!!?」
風夜はルナの口元に耳を寄せた
すると…
地土「離れなさい」
最後に来た地土が風夜の肩を掴んだ
風夜「地土! だがルナの様子がおかしいんだぞ…!!?」
地土「見れば分かるよ、だから… 離れなさい」
地土は力ずくで風夜を退かして、何か呟き続けるルナを横抱きで抱き上げた
地土「…これは…」
風夜「ルナは何を言ってんだ!!?」
地土「…知らない方がいい… 君達はもう寝なさい」
風夜「はぁ!!? ルナが大変な事になってるのに眠れるわけ「寝ろ、これは命令だ」
いつもニッコリ笑顔の地土の瞳が開かれ、その瞳は真っ赤で、蛇のように鋭く恐ろしかった
その場に居た誰もが、"恐怖"を感じた
風夜(威圧…!!?)
地土「…さぁ、皆寝ようね?」
地土はニッコリと笑い、ルナを抱えてその場を後にした