第4章 *因果と雨編* 完結
幻狼は窓から星が満天の空を見上げた
幻狼「オメーは頭で考えるより先に、体が動いちまうタイプだもんな
だからよ、弾丸みたいなテメーに…」
幻狼は言葉を声を出さず、唇を動かして言葉を表した
お、れ、は、つ、い、て、っ、て、や、る、よ。 ど、こ、へ、で、も、な
幻狼「それが、嘘ついて結んだ契約の"代償"にでもしといてやる
…いいだろ? 優?」
テメーには、困った顔がお似合いだ
雷電「…馬鹿な男なら、契約獣も馬鹿という訳か…」
幻狼が消えた後で、眠っていた雷電は目を開いて起き上がった
雷電「…まだ、夜中か」
『ん? 起きてたのか…?』
たまたま様子を見に来たルナ
雷電「ルナ… 心配、かけたな…」
『こんな組だ、もういい加減に慣れたさ』
ルナはフッと笑うと、長方形の小さな箱を差し出した
雷電「あ…」
『お前いきなり寝ちまったからな、俺が預かってたんだ』