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黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第4章 *因果と雨編* 完結




雷電「…ありが、とう…」

礼を言った雷電にルナは少し驚いてキョトンとする

雷電「…何だよ?」
『…いや、雷電が素直だから驚いたまでさ』

雷電「何だか少し失礼な気が… まぁ、いい…」
雷電は箱の中から髪飾りを取り出すと、自分の髪につけた

『うん、似合ってる似合ってる』
雷電「そうか…? …ってコレ、女用じゃねぇか…;」
『え? そうなのか?』

雷電「あの馬鹿男… 選ぶの間違えやがったな…」
『ま、似合ってるんだからいいんじゃねぇのか?』

雷電「…お前が、そう言うんなら…」
雷電は少し照れながらも喜んだ

『なぁなぁ?』
雷電「ん?」

『雷電は今日……ってか、昨日か。 誕生日だったのか?』
雷電「違うさ、俺は冬生まれだからな。 …あの男は俺の約束を守ってくれたんだ」

『約束…?』
雷電「俺にお土産を持って帰ってくる……っていう約束だ」

『…優しい父親だったんだな?』
雷電「…ただの馬鹿な父親だよ」

『またそんな事言って…』
雷電「事実だろ?」

雷電は一息ついて、窓から空を見上げた

雷電「…夜の空は綺麗だ、冬の方が星がよく見えるがな…」
『…』

雷電「…ルナ?」
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