第4章 *因果と雨編* 完結
\雨の中での最後/
速豹「我より弱いくせに… 何処にそんな自信がおありで…?」
雷電「…さぁな…?」
雷電の言葉に速豹は眉間にシワを寄せた
速豹「…いい加減にして下さい… 貴方のその意味分からない事に…
我を巻き込まないで下さい…!!」
雷電「はっ… そうやって俺から離れようとして…」
速豹「貴方は我の主には向いていないのですよ…!」
雷電「一度迷いを生んでしまった俺が悪かった……だが!! 俺は立ち直った!!」
速豹「一人で立ち直った訳ではないでしょう!!?」
今まで冷静だった速豹が大きな声で怒鳴った
雷電「さすが俺の契約刀っつうか…なぁ…
クールや冷静になってるフリして、本当は心の裏では不安で縮こまっちまって…
一人で何でも出来るように装って…」
速豹「それは貴方でしょう!!? 一人でカッコつけ!! 他と関わる事を避け続け!! 自分に、相手に嘘をつき!! 一人で勝手に悪い方へ考え込んでいただけではありませんか!!?」
雷電「そうだ!! 俺は大切な者をまた失ってしまうのを恐れていた弱虫だ!! 一人じゃ何にも出来ない!!
だから俺にはお前が必要なんだよ!!!!」
雨の、匂いがした