• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第4章 *因果と雨編* 完結



功「優君? 息が上がってるよ?」
優「…貴方こそッ…!」

優は功の刀を力ずくで押し返した

先ほどから、優と功の長い長い戦いが続いている


風夜「優… 何で契約刀を使おうとしないんだ…?」



「誇りだ」
いつの間にか風夜と一希の間に立っている幻狼が呟いた

風夜「うおっ!!?; お前いつの間に…;」
幻狼「あー? 寝首かくぞ?」

風夜「ざけんな!」
幻狼「ハ! 冗談が聞かねー奴だなぁ…」

一希「…ねぇ、誇りって?」
問いかける一希の方を幻狼は横目で見る

幻狼「俺にはよく分からねーが… 高野族の党首としての誇りがあるんだとよ」
風夜「高野族の党首として…」

幻狼「あいつは甘いからな、いつだってそうだ。 見ていてイラつく野郎」
幻狼はグルルッと唸り声を出す

一希「幻狼は優の事が嫌い、なの?」
幻狼「嫌いどころじゃねーよ! 大嫌いだ! 善人ぶって、優しくして、その分自分が傷ついて! ただの馬鹿だ!!」

一希「…優が馬鹿なら、幻狼は大馬鹿だね」
幻狼「ア"ァ"!!? 喰われてーのか餓鬼!!?」








一希「優は自分が傷つくより、相手が傷つく事を恐れてるんだよ」


\二つの覚悟/ 終
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp