第4章 *因果と雨編* 完結
地土は雫と炎火の方を見た
雫「ほら! いつまで落ち込んでるの? 男の子なんだからしっかりしてよね!」
炎火「男女平等だろ雫!」
雫「女の子と男の子は違うの! 馬鹿ね炎火は」
炎火「馬鹿? 馬鹿とは脳が小さい奴の事だ!」
雫「うん、炎火だね」
クスクス笑う雫に炎火は少し拗ねぎみだ
『…あの二人は仲が良いな… 相変わらず…』
地土「まるで姉弟みたいだね、とっても仲良し」
『雫が姉で炎火が弟か、分かる気がする』
ルナはククッとおかしそうに笑った
『…さて…』
ルナの表情が真剣な表情へと変わった
『…雷電は何処へ行った?』
地土「…フフッ、知ったところで今の君は動けないからね……教えてあげるよ、彼はね…」
「ここが、"忘れられた地"…か…」
木も、草も、石も……ただ、土しか広がっていない地
"忘れられた地"
ここだけが、時を感じない空間のようだった
そんな場所で、雷電は立っていた
雷電「…ここなら、誰も来ない……誰にも邪魔されない」
雷電はそっと目を伏せて、左頬の黒蝶の入れ墨に触れた瞬間