第4章 *因果と雨編* 完結
\決着の前日/
風夜「うはー……優って屋敷住まいだったのか…」
濡れた髪をタオルで拭いている風夜は和風の広い畳の部屋を見渡した
優「父が仕事を受けて受けまくったからな…
こんな山に屋敷を建てたんだ」
そう、この和風の屋敷が高野族達の住処
「優兄貴とお友達さん
風呂の用意が出来やした」
一人の大柄の男が両膝を着いて部屋の戸を開けた
優「ご苦労、下がって構わないぞ」
「はっ!」
戸を締めて大柄の男は立ち去って行った
一希「優って本当に高野族の党首なんだね…」
優「ただ他の奴等が慕ってるだけだよ一希
…全てが終わったら俺は高野族をやめるつもりだしね」
優の言葉で風夜と一希はキョトンとした
一希「じゃっじゃあ…!! 優は黒蝶組を抜けないの!!?」
優「? 当たり前だろ?」
一希「よかったね風夜!!vV」
風夜「よかったな一希!vV」
風夜と一希はきゃっきゃとはしゃいでいると
優「…まさか二人共…
俺が黒蝶組を抜けてしまうと心配していてくれたのか…?」
一希「そうだよ!! 優はずっと俺達に何も言ってくれなかったし…」
優「…悪い事をしたな、二人共…」
風夜「全くだ!」
三人はニッと笑った