第4章 *因果と雨編* 完結
地土「雨降って来ちゃったね、傘を持ってきて正解だったよ」
地土は二つの傘を広げて、片方を雷電に差し出した
地土「…濡れちゃうよ?」
雷電「…分かっている」
雷電は地土から傘を受け取った
地土「ねぇ雷電君? 君は優君の事で迷ってる訳じゃないみたいだね?」
雷電「ッ…!!?」
地土「ありゃ? 図星?」
地土は当たった事が嬉しかったようでフフッと笑った
雷電「…だったら何なんだ…!」
地土「…契約獣に殺されちゃうよ?」
雷電「勝手に決めつけるな!!」
地土「君の迷いをスッキリさせないと、君は力を失うどころか
廃人とかしてしまうよ?」
雷電「そんな事分かっている!!!! 簡単に迷いが打ち解けられたら…!! こんな思いなんてせずに済んだんだ…!!!!」
地土「じゃあ教えてよ? 君のその思いの苦しみを
君は何に迷い、心が揺れ、前を向けずにいるのかな? 」
雷電「…俺は…
俺の父に聞きたいんだ…
俺と母を捨てた父に…!!!!」
\因果の原因/ 終