第4章 *因果と雨編* 完結
風夜「優!!!!」
矢がまっすぐ優に向かって飛んで行く
=バキッ=
優「…助かったよ幻狼…」
優の契約刀の契約獣・幻狼が人の姿で実体化し、飛んできた矢の刃を牙で噛み砕いたのだ
幻狼「気をつけろと言っただろ」
幻狼はぺっと矢をはき捨てた
謎の影はガサッと逃げ出した
幻狼「追って捕まえるか?」
優「…いや、影の者よ!!!!
お前の頭に伝えるがいい!!!!
高野族・次期党首の高野優は明日の日が始める夕方!!!!
一対一の勝負を申し込む!!!!
そちらの戦い方で構わない!!!!」
優は謎の者がいた場所に向かって叫び終わり、荒くなった呼吸を整えた
風夜「ゆっ優…! さっきの奴は一体…?」
優「おそらく、"斬首族"だ」
風夜「きっきりくび族…?;」
幻狼「おそらくじゃねぇ、斬首族だ優、匂いがハッキリ残ってやがる」
幻狼は空気中の匂いをかぐと、ふんっと鼻を鳴らした
幻狼「線香の匂いがプンプンしやがる…」
一希「線香って……墓とかに立てる?」
幻狼「そうだ、斬首族の頭は線香の匂いが大好きでな
いつも体に線香の匂いがしみついてやがる
狼の俺じゃ臭くて何がいいのか不明すぎる」