第3章 *鷹の爪編* 完結
「チィ…!!!!」
白き虎になった落は男に向かって飛びかかった
…と思ったが
「何…!!?」
落はルナの服を噛んで男から奪い取ったのだ
風夜「よっしゃ!!!!」
「待て…!!」
男はルナを奪い返そうとしたが
「させません…
"閉ざせ炎よ"!!!!」
男の周りだけを炎が囲んだ
きら「陳…?」
倒れている陳の隣には、踊りっ子のような姿の女が立っていた
「お行きなさい」
きら「いや…!! 陳を置いては行けない…!!」
「主はもう手遅れです…」
きら「ある…じ…? 貴方は陳の契約獣…?」
鷹「はい、私の名は鷹
主の最後のお願い
貴方達を逃がしてほしいとの事です」
きら「最後だなんて言わないでッ…!! 最後だなんて…!!」
鷹「…炎はもう私の意志を関係なく
ここ、鷹の爪を燃やし尽くすまで止まる事はないでしょう」