第3章 *鷹の爪編* 完結
呟いた何者かの声と、鈍い音が聞こえた
それは、一瞬の出来事だった
きら「……ぢ……ん……?」
きらりの大きな瞳に映ったのは
陳の心臓部を貫いている、巨大な鎌の刃
陳でも、ルナでも気づかなかった
きら「いっ…いやあぁぁぁぁぁ!!!!!!」
きらりの叫び声に風夜達も気づいて驚く
「邪魔な奴は刈る…
それが、俺の仕事」
腰まである長い黒髪をなびかした男は、陳から鎌を引き抜いた
『貴様ぁぁああ!!!!』
ルナは男の胸ぐらに掴みかかり
=ガッ!!!!=
男の頬を拳で殴った
(なっ何だこいつの異常な硬さは…!!?
まるで鉛を殴ってるようだ…!!!!)