第9章 通じ合う
次に目を開けた時には既に朝日が登っていた。今日は熟睡していたみたいで、夢はまったく見なかった。そりゃそっか、1日寝なかったんだから………
っあ、やばい、ここエルヴィンさんの部屋だった………結局ここで朝までねちゃったんだ………私のバカ
私は急いで部屋に戻ろうといつのまにか横になっていたソファーから体を起こす。すると、私の身体の上から何かが落ちた。
寝ぼけながら私は落ちたものをとろうとすると……
『ったぁ、』
バランスを崩しソファーから落ちてしまう。怪我をしている肋骨を守れたが変わりに腰を強打した。
そこで私は気づく。
私の上に乗っていたものに。
傷だらけの調査兵団の制服。
そして_____エルヴィンさんのにおい。
『やっと起きたかい?』
私が待っていた、
声だった。