第5章 苦痛
『っえ』
『君の部屋と俺の部屋とでは遠すぎると思ってね。もし急用ができてしまってもどうしようもないと思わないかい?』
そ、それは確かにそうかもしれないですけど……………
『………………安心してくれ、俺のそばに部屋を設けることは幹部の人達しか知らない』
『えっ』
『迷惑をかけたね、』
もしかしてバレていた、のかな……………いやまさか………
『それに一般の兵士も前を通ることは少ないから、気兼ねなくリハビリすることができるんじゃないか?』
『た、確かに……………』
『ふふ、決まりだね』
な、なんか強引に決められちゃったけど。
でも、いずれは部屋の場所もバレてしまうだろう。
絶対その時にはこの前の女の子のように攻撃してくる兵士もいる。
強くならないと。
私はそう、決断した。