第15章 おぞましいもの【R18】
リヴァイはそのまま私の横を通り過ぎてタオルを取りに行った。
汗をかいているというのに凄く良い匂いがした。
部屋に戻り、少しぼーっとする。
エルヴィンさんもいないし、何もすることがないんだよなぁ。
部屋の掃除でもしようかな、と立ち上がるとドアからノック音が聞こえた。
ハンジさんでもなさそうだな。リヴァイは訓練に戻っただろうし…………誰だろう。
ドアをそっと開けると兵士が立っていた。
『アンさん、今大丈夫ですか?』
どこか見覚えのある顔つきだなと思ったが、気にはしなかった。
『はい、どうかしましたか?』
『俺、好きなんですアンさんのこと』
あぁ………そういう事か。
新兵なのだろうか。エルヴィンさんとのこと知らないのかな
『えと……ごめんなさい。私には好きな人が………』
『だめ、ですか…………』
『はい、ごめんなさい』
『…………秘密、知ってるんですよ』
『えっ?』
『あなた……………………
娼婦だったんですよね………?』