第14章 ギャップ
その次の日から食堂で3人に教育する日々が始まった。基礎的なことから難しいことまで何から何まで説明をする。
『というと、俺達はこのブレードで巨人のうなじを削ればいいってことだな?』
『うん、ファーランくんそうだよ。巨人の弱点はそこだからね。』
『なんで弱点なんだ???』
イザベルちゃんが身体を前に乗り出して私の目の前にくる。すごくキラキラしてる。
『んー………まだそれはわかっていないんだ。巨人って本当に謎だらけだから………わかってることと言えば、人を食べることと夜は活動しない、あとは生殖器がないこと、とかかな。』
『へぇ〜……』
『もちろん、自由を取り戻すために壁の外には行くけど、まずは巨人について知らないとね。謎もはやく解かないと。』
巨人は本当に謎だらけだ。
まず、巨人はどこから来ているのか。なにからできているのか。体の構造は?排泄は?言語は?
わからないことが多すぎる。だから私達は巨人に勝てない。