第6章 マドレーヌ
翔「…お前…まさか…」
和「…え、へへ…?」
顔が険しくなる翔兄に僕は、
苦笑いをするしかなかった…。
だ、だってさ…。
翔「…コレ…」
和「…ひあっんっ…!んふぅっ…あんっ」
翔「…感じ過ぎ、だよな…?」
翔兄が僕の中を探りながら、
確認するように話していく。
翔「…お前、ココ…1人で弄ってた…?」
和「…っ…えへへ…その通り、です…」
僕は、顔を真っ赤にして
両手で顔を覆った。
…は、恥ずかしすぎるっ!
まさかバレちゃうなんて…。
翔兄が好きだって自覚した時に
調べちゃったんだよね…。
男同士のセックス…。
試しに自分で弄ってみたら、凄く
気持ちよくて…。
それから、1人でやる時はいつも弄ってたから。
ここでそれが、仇になっちゃうとは…。
翔「…ふふ。なぁんだ…。自分でやってた
のか…。本当可愛い奴だな」
和「…うう〜…あんまり笑わないでよ〜…」
僕が顔を、枕にうずめようとしたら
それを、翔兄の手によって阻まれた。
翔「…和、顔見せてよ…」
和「翔兄…絶対笑うもん…」
翔「笑わない…和の可愛い顔…みたい」
和「…笑わない…?」
翔「笑わない」
和「…っはい…」
僕は、ゆっくり両手を外して
翔兄と目を合わせた…。