第10章 エクレア
そして、戻って来たメンバーに
苦笑いされながらも、俺たちは収録へ
向かった。
…もちろん、俺のポケットの中には
バイブのリモコンが入ったまま。
試しに、少しだけ…動かしてみようかな?
そう思って、スイッチを押すと
俺の目の前で相葉さんと話していた
翔さんの身体がビクっと震えた。
…あ、感じてる。
雅「…翔ちゃん?」
翔「…えっ?…だ、大丈夫っ…だよ」
明らかに大丈夫じゃないけど。
これから収録も始まるし、
そっとしておこうかな…。
それから、何事もなく
収録を終え、俺たちは楽屋に戻って来た。
不意に翔さんと目が合った。
俺が首を傾げると、翔さんが
真っ赤になった顔で俺を睨んでた…。
…え、なんで?
和「…翔さん?…なに?」
翔「…和、こっち…」
俺は、翔さんに手招きされるまま
楽屋を出た。
2人きりになると、翔さんが
俺の胸に飛び込んで来て…。
翔「…な、んで…」
和「…えっ?」
翔「なんでっ…もっと動かしてくれないんだよっ」
和「え?…ええっ?」
俺は、翔さんの言っている意味が分からなくて
頭の上にハテナを浮かべる。
…なに、動かしてくれないって…。
翔「…バイブ…もっと動かしてよっ」
和「…へっ!?…いや、それはさ…」
…まさかのバイブを動かして欲しかったなんて…。
翔「…俺、もっと…刺激が欲しかったのに…」
和「…翔さん…」
俺の思っていた以上に、翔さんは
エロいみたい。
…はあ、しょうがないなあ…。
和「…お家に帰ったら、たぁくさん…シよ?」
翔「…っ!…うんっ!」
お家に帰ったら、覚悟していてよ…?
―――end―――