第9章 マカロン・ダミアン
*松本潤
ある日の休日。
この日は、俺も恋人の翔も
仕事が休みで、俺の家でまったりしよう
という約束だ。
…でも、翔は活発な方だから
家の中でもソワソワしてる。
潤「…なに?…どうしたの?」
翔「いや…なにもしないのかなって」
翔は、俺の隣に座って
俺を見上げてそう言った。
…上目遣いは、使っちゃ駄目でしょ。
潤「…なにか、したいの…?」
翔「…っ!」
俺が意味深に翔の耳元で
囁くと、翔の肩がぴくりと跳ねた。
翔「…な、何言ってるんだよ…!」
潤「何言ってるんだって…そっちが
言い出したんじゃん…えっちな事考えたの…?」
翔「…そんな訳ないだろ!…バカっ」
翔は、頬を膨らませてそっぽを
向いてしまった。
…拗ねてる所も可愛いんだよな〜。
そんな事を呑気に考えていたら、
俺のスマホが震えだした。
…あれ、電話…?
潤「…はい、もしもし…?」
『あ、潤?…今いい?』
潤「…良いけど」
俺は、翔と軽く目を合わせてから
リビングを抜け出した。