第8章 ベレ・バスク
翔「…んんっ…んふっ…んあっ」
智「…っは…もう1回」
翔「…当たり前でしょっ?」
俺は、翔を押し倒して
もう1度愛し合った。
そうして、朝まで愛し合った俺達は
出すものも無くなって眠りについたんだ。
目を覚ませば、明るい日差しが差し込んでいた。
…今日が仕事、休みでよかった…。
全部翔に搾り取られた…。
ひとつため息をついて
隣を見ると、スヤスヤと可愛く眠っている
愛しい恋人が。
智「…綺麗なまつ毛…」
翔の全てを、なぞるように
翔の髪を撫でていると、瞼がピクピクと
動いて、大きな目が俺を捉えた。
智「…起きたか?…おはよ」
翔「…んぅ〜おはよ…ちゅう…して?」
智「はいはい」
翔「…んっ」
優しくキスをすると、翔は
微笑んだ。
翔「…今日から宜しくね?…僕の恋人さん?」
智「…ああ、一生離さない…」
俺は、翔を腕の中に閉じ込めて
もう一度目を閉じた。
俺は、お前に溶かされているんだ。
秘密が沢山のお前に…
甘い魔法をかけられたみたいに、お前しか
目に入らない…。
これからもずっと、
俺だけをその、甘いチョコレートで
溶かし続けて…?
―――end―――