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CANDY☻BOX【気象系BL】

第8章 ベレ・バスク



*大野智


智「…マスター、いつもの」

マスター「…はいよ」


ここは、都内の隠れ家的なバー。
俺のお気に入りのバーなんだ。

俺は、店内を見回した。

…アイツ、いないのかな…。

俺とアイツとの出会いは、今から
1ヶ月前の事。





…1ヶ月前…


智「…マスター、いつものね」

マスター「…はいはい」


俺は、この日もここへ来ていた。

さっきは言ってなかったけど、ここは…

その、なんだ…。

いわゆる、ボーイズバーって所で…。
そういう奴らが集まる場所。

もちろん、俺もそっち側の人間だった。

だからこの日も、一夜のお相手を探しに
来ていたんだ。


智「…はあ」

マスター「何、どうしたの?…ため息なんて
吐いて」

智「…いや、出会いがねぇなって…」


そう、ここ最近
一夜を共にしたいと思う相手が見つからない。

…俺、どうしちゃったんだろ…。
昔はあんなに、がっついてたのに…。

もう、歳かな…。


そんな事を考えて、再びため息を
吐いた時、隣に人の気配がした。


「…お兄さん、お隣…お邪魔してもいい?」

智「…っえ?…あ…」


俺が、隣に立つ人を見上げた時
直感で思った。

…コイツが良い、って…。

素直に、可愛いって思ったんだ。












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