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文スト夢倉庫

第10章 新旧双黒+織田作/楽しい文化祭



遅くまで仕事頑張った私グッジョブ!!
一人でガッツポーズを静かに決めていた。



ー翌日



とうとう文化祭当日。
放送部の私は、校内アナウンスの仕事に没頭していた。
ガヤガヤと扉の外から聞こえてくる声に、あぁ大盛況なんだなって実感する。


「聖子ちゃん、悪いんだけど、これもう使わないから体育館倉庫へ持って行ってくれない? その後は私たち3年生がアナウンスするから戻って来なくていいし、文化祭楽しんで来て?」
「分かりました!!」


これを体育館倉庫へ持って行ったら、文化祭見て回れるんだ、楽しみだなぁ♪

私はルンルンな気持ちで体育館倉庫へ向かった。



(…楽観視していた私の馬鹿…)


昨日ほど機材は重くはないが、この人込みを計算して無かった。
廊下、階段を埋め尽くさんとする人の波。
そのおかげで、階段も相変わらず一苦労な訳で。


「すみません、すみません…すみま…っ!?」


あっ…デジャヴ…っ!!(´;ω;`)

昨日のようにグラッときて。
そうしたらまた昨日のように楽になった。


「…え……?」
「今日も大変そうだな、月尾」
「お…織田先生!!?」


な…なにこれ…夢?
夢なの!?


「今日は何処まで持って行くんだ?」


そう言って、ひょいっとまたしても箱を持ってくれて。
そんな先生に、私は平静を保つのがやっとになっていた。




「それにしても、縁があるな、ここには」
「えっと…すみません、今日もこんな所まで…」
「気にするな」


気にするよ!!!
と心の中で一人ツッコミを入れた。
でも、嬉しいと感じている自分もいて…。


「今日はこの後も仕事か?」
「いえ、今日は私はもう自由の身になりました!」
「そうか、なら…」


先生が何かを言いかけたその時。
急にバタンっと大きな音が響いた。
そのうえ。
ガチャリっと非常に嫌な音も一緒に聞こえた。


「えっ…今の音…」


先生と二人で扉に近付くと、案の定鍵が掛かっていて…。
冷たく重い空気が流れた。




「…仕方ないな」


先生がため息をついて、腰を下ろす。
持っていたケータイで何か操作をしながら。


「今、この状況をメールで送信した。そのうち助けが来るだろう」
「メール…?」
「電話しても、あの雑踏じゃ聞こえないかもしれないからな」
「なるほど!」

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