第10章 新旧双黒+織田作/楽しい文化祭
私も、先生の隣に腰を下ろした。
「月尾、床は冷えるだろう。何か下に…」
「大丈夫ですよ! 子供は体温が高いので!」
「子供…か」
「あ、今笑いました?(笑)」
「少し、な」
柔らかく笑う先生がとってもかっこよくて///
「…? どうした? 俺の顔に何かついてるか?」
「えっ!? あっ、違うんです!! あの、こ、こうやってお話出来るのが嬉しくて、つい…っ///」
「嬉しいか?」
「嬉しいですよ!! だって、先生は人気だから、なかなか授業後とかもお話に行けないし…」
「何か授業で分からない事でもあったか? 質問なら今受け付けるが…」
「あっ…いえいえいえ!! 先生の授業はとっても分かりやすいので!!」
「そうか…そんな風に言って貰えると、嬉しいもんだな…」
今度は先生が私を見てる…?
「月尾は、よく授業を聞いてくれているな。授業中にあんなに目が合う生徒はお前だけだ」
「あ…そ、それは…///」
「ん??」
勿論、授業は真面目に聞いているんだけど…
先生が好きだから…///
なんて、言えない…///
「せ、先生の授業が面白くて、つい…あは…あはははは…///」
「そうか。お前はいつもキラキラした顔で聞いてくれるな」
「…っ///」
そんな風に見られてたなんて恥ずかしすぎる…///
「…くしゅんっ!」
「大丈夫か?…冷えて来たな。何か羽織る物があれば良かったんだが…」
「だ、大丈夫です…、これくらい、何てこと…」
「…そんな風に笑うな」
「え?」
織田先生は、少し困った様な顔をして立ち上がった。
「先生…?」
「月尾、ちょっと、いいか?」
「はい?」
「先に謝っとく」
「謝る…?」
先生はまた座り込んだと思ったら、私の手をグイっと引いて。
先生に後ろから抱き締められるような体制になっていた。
「せ…っ先生!!??///」
「す、すまん。他に寒さを和らげる術が思いつかなくてだな…」
「そ…そんな…!! う、嬉しいです!!」
「そうか…」
ど…どどどどうしよう…!!
緊張して何も考えられない///
神様ありがとう///
「月尾…。頼むから、無理は控えてくれるか…?」
「え…?」
「頑張り屋なのは良い事だ。だが…お前は危なっかしくて、目が離せない」