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文スト夢倉庫

第10章 新旧双黒+織田作/楽しい文化祭



【放送室へ向かう】


明日の準備のため、私は放送室へ向かった。
扉を開けて、たくさんある機材と睨めっこを開始する。


「えぇと…。確か、これと、これを体育館へ…。あ、これも必要だったよね!」

必要なものを箱に詰めて、運び出す準備をする。
ちょっと重いけど…これなら一気に運べるよ、ね…?
うん!きっと大丈夫!!


私は体育館へと足を進めた。




「階段…落とさないように気をつけなくちゃ…」


一歩一歩、慎重に降りていく。
うっ…何だか急に重くなった気がする…
これが…重力!!

(あともう数段…。…っ!?)


グラッと体制が揺らいだ
あっ機材が…っ!!



「…月尾、大丈夫か?」


とんっと、何かに当たって、体制が一気に楽になった。
そして、持っていた機材が入った箱も急に軽くなって。
箱からひょいっと顔を出せば、教育実習に来ている織田 作之助先生が私を支えてくれていた。


「お、織田先生!? す、すみませんありがとうございます!!」
「いや。お前に怪我が無くて良かった」


そう言って微笑んでくれた。
織田先生、本当に優しいな…///


「それにしても大荷物だな。何処までだ? 俺が運ぼう」
「そっそんな!? 悪いです私の仕事ですし…」
「気にするな」


ひょいっと持っていた箱を持ってくれて。
階段を降りていく先生。
さすが…男の人は力持ちだなぁ…。


「月尾?」
「あっ、す、すみません! えっと、体育館まで…」
「了解した」


重たい箱を持ったままでも、スタスタと歩いていく織田先生についていくのがやっとだった。




-体育館



「ありがとうございます織田先生!!」
「いや、気にするな。他に仕事はあるか?」
「いえ、今日はもう終わりました!」
「そうか、なら、早く帰るように。もう遅い」
「はい!」
「良い返事だ。…遅くまで、よく頑張ったな」


そう言って、頭を撫でてくれた。
し…幸せすぎる…///



帰り道もずっと織田先生のことを考えていた。
カッコよくて、優しい織田先生は女子生徒からの人気がとても高い。
授業後はいつも先生は華やかな女子生徒に囲まれてしまって、それを遠くから眺めることしか出来なかった。
話したくても、なかなか機会が無かったから、今日はお話出来て、しかも頭まで撫でてくれて…

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