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文スト夢倉庫

第10章 新旧双黒+織田作/楽しい文化祭



【生徒会室へ向かう】


私は急いで生徒会室へ向かった。
扉を開けると、ほぼ全員が揃っていた。
…太宰さん以外。


「すみません遅れて!」
「いや、想定の範囲内だ。まずは座って息を整えるといい」


副会長の国木田先輩に促されて席へ着く。
腕時計を見て明らかに青筋を立てている国木田先輩に、生徒会長の乱歩先輩が「もう始めたらー?」と気怠く声を掛けていた。


「はぁ…。仕方ない。始めるとしよう。今日の議題は、分かっている通り明日の文化祭についてだ」


文化祭は楽しい行事だけど、その分ハメを外す人もいるので、私たち武装生徒会は毎年見回りをするのが仕事なのです。
そしてそれは、毎回2人1組で行うため、今日はそのペア決めも兼ねての話し合いだった。


「聖子さん、明日は一緒に見回り、よろしくお願いします!!」
「うん、敦くん、よろしくね♪」


私の相棒は、1年生の中島 敦くんに決まった。
敦くんは真面目だし、優しいし自慢の後輩なのです♪
一緒に見回り出来るの嬉しいな…。



そしてこの日は結局、太宰さんは現れなかった(笑)





ー翌日


文化祭は大賑わいで、活気に溢れていた。
学校の関係者以外も参加出来るため、他校生や地域の方々など本当に色んな方がいて。



「聖子さん、こっちですよ」
「あっごめんね敦くん」
「人が凄くて、気を抜いたら迷子になりそうですね」
「本当だよね、早速迷子になりかけちゃったし…」
「あっ、じゃあ…、もし良かったら…手を、繋ぎませんか?」
「え?」
「あっその…、ぼ、僕は太宰さんみたいに背も高くありませんし、はぐれたら見失ってしまうかもって思って…」
「確かに…、見失ったら大変だもんね。じゃあ…手、繋ごう?」
「…はい!!」


敦くん、何だか嬉しそう??
本当は…私の方が嬉しくて、ドキドキしているんだけど…///
敦くんと手を繋げるなんて、この人込みに感謝しないといけないかも(笑)


二人でぎゅっと手を繋いで、歩いていく。
敦くんって華奢だけど、手は大きんだなぁ///


「聖子さん、せっかくですから…見回りがてら屋台とか見て行きませんか?」
「うん♪ そうしよう♪」


まるで文化祭デートみたい…///
嬉しいな♪





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