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文スト夢倉庫

第10章 新旧双黒+織田作/楽しい文化祭



【保健室へ向かう】



私は一人、保健室へ向かう。
そっと扉を開けると、保険医の与謝野先生が笑顔で迎えてくれた。


「よく来たねぇ。丁度良かった」
「どうしたんですか先生?」
「これから職員会議でねぇ。悪いが、帰るときに戸締りをお願い出来ないかい?」
「分かりました♪」


与謝野先生から鍵を預かり、保健室の奥へ進む。
ベッドの上では、芥川くんが色とりどりの色紙で飾りの輪っかを作っていた。


「たくさん出来たね、芥川くん」
「月尾か。どうした、こんな時間に」
「織田先生から、芥川くんに渡して欲しいってプリントを預かって来たの」
「そうか。悪いな」
「ううん、あっ、あとね! これ今日の授業のノート! あんまり綺麗じゃないけど…良かったら…」
「謙遜するな。お前のノートは敦の100倍は見やすい。…比べるのも申し訳ないほどだ」
「えっあっ、ありがとう///」
「? 礼を言うのは僕の方だろう。…いつも済まない。助かる」


そういって、微笑んでくれるのが嬉しくて。
その為にノート取るの頑張ってるなんて言ったら、馬鹿だなんて思われちゃうかな…///


「けほっ、けほっ…」
「あっ、芥川くん大丈夫!? ごめんね無理させちゃったかな!?」
「いや、大丈夫だ。最近は身体の調子も良い。明日の文化祭も、歩き回って大丈夫だと与謝野先生にも言われたしな」
「ほんと!!??」
「あぁ。…一体、どういうものがあるのか分からぬが…」
「じゃ、じゃあ!!私が案内するね!!」
「そうか…?…助かる」


こ…これは!
芥川くんと夢の文化祭デート…///
ど、どうしよう…今日、寝れるかな…///









翌日


「月尾…? どうした? 顔色が優れん様だが…?」
「あ、だ、大丈夫だよ! えへへ…」
「??」


結局。楽しみ過ぎて全然寝れなかった…(笑)

反対に、芥川くんは顔色が良いみたいで安心した。
表情は相変わらずそんなに変わってないけど(笑)

私たちは出店でタコ焼きを買ったり、文化部の展示を見て回ったり…
とても楽しい時間を過ごしていた。



「芥川くん、歩きっぱなしだけど大丈夫? どこかでちょっと休もうか?」
「心配するな、この程度なんともない」
「ん? 芥川??」
「中也さん!?」


話しかけてきたのは、この学園の有名人、中原先輩だった。


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