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文スト夢倉庫

第8章 新旧双黒/そうだ、街コンへ行こう



あぁ、やっぱりな…だってこんなイケメンそうそうフリーでいるもんじゃないし…。

って。妙に納得してしまう自分と。

驚く程に心がズキッと痛む自分もいて。

あれ、なんだろう。このぐるぐるした変な気持ち。



「また頼むよ太宰くん!サクラ役!!」
太「喜んで頂けて大変恐縮ですが…残念ながらもうサクラを引き受ける事は出来ません」
私「え、何で?」
太「何でって…?」


ふわっと
人前であるにも関わらずこの男は
私をその長い腕のなかに閉じ込めた。


太「本命を見付けてしまったからね」


そういう事をサラッと言ってしまうこの男は何なんだ。
王子か。


私「なっっっっ…!!? はぁ!? 何いきなり!?」
太「いきなりじゃないよ? 言ったでしょ? キミみたいな面白い子好きだよって」
私「いっ…て、た、けど!」
太「私も貴方のような人好きですよって言ってたよね?」
私「言ったけど違うんだ、その言葉の裏に隠された意味もあるんだ含みがあるんだよごめんなさい…」
太「ふぅん?? まぁでも言葉に出してしまった責任は取って貰わないとね♪」
私「え」
太「それにサクラを落としてしまった責任もね♪」
私「何その責任聞いたことないし!!」
太「まぁまぁ♪」


まだまだ足りない文句を言ってやろうと思ったら
あっさり唇を塞がれて
まるで同人誌かのような展開に頭が理解していけない間にこの男は。

太「そういう事なんで、帰りますね主宰者さん?」

こんなことをサラッと言ってのけるのです。


「あ、はい…お幸せに…」


有無を言わせぬこの諸行…コイツ、やっぱりただ者ではない。

でも、そんなところが好きになっていく自分もどうかしてるなと思いながら。
繋いだ手の暖かさに笑みが溢れるのでした。




おまけ↓


私「今回のこの諸行、本にするからね」
太「本に?? それは楽しみだなぁ♪」
私「私のポジションは中也さんね」
太「ねぇ何でそうなるの」




おわり。
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