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文スト夢倉庫

第8章 新旧双黒/そうだ、街コンへ行こう



『王様は太宰さん』




太「おや、どうやら王様は私の様だ」
中「おいイカサマしてんじゃねーだろーな??」
太「嫌だなぁ、そんな訳ないじゃないか♪」


その笑顔が怖い…!!
って思ったのは私だけではないはずだ。


太「じゃあ私からの命令ね。中也と聖子ちゃん以外はこのあと無事に家まで帰ること。夜は危ないから寄り道しちゃダメだよ?」
中、私「「ちょっと待て」」
太「何?」
私「中也さんは今までの会話から理解出来るけど何で私まで省かれてんの!?私までそういう扱い!?」
中「てめっ理解出来るって何だ!? すんなそんなもん!!」
私「するわよ美味しく頂くわ!!」
中「何の話だ!!」
太「まぁまぁ(笑)」


太宰さんになだめられてとりあえず一呼吸入れる。
遠くの方で、この街コンが終了するというアナウンスが聞こえて来ていた。
どうやらもう30分経ってしまったらしい。


太「別に聖子ちゃんを中也と同じ扱いする訳じゃなくて、キミは帰らずここで一緒にお留守番って意味だよ」
私「お留守番…??」



意味が分からなかったが、一応王様の命令という事で太宰さんに従い、友達や敦くん、芥川くん、中也さんを見送った。
あれだけ賑やかだった空間も静まり返り、恐らく主宰サイドのスタッフのみ残って集まりだしていた。
そんな中、ここに居ても良いのだろうか…?

それにしても自分のくじ運の無さが悔やまれる。
せっかくのチャンス…太宰さんと中也さんにあんなことやこんなことさせたかったのに…!!


「おや?太宰くん、そちらの女性は?」
太「あぁ主宰者さん。彼女なら、参加者目線で今回の意見を聞きたいなぁと思って残って貰いました」


あ、そーゆーこと。


「なるほど!では早速意見を聞きたいな!どうだった?楽しめたかな??」
私「まぁ…意外と楽しめました。私はもともとこういう企画に興味はないのですが、友達も楽しそうにしていましたし」
太「興味がないなんて正直に言うね(笑)」
私「嘘付いても意味ないじゃないですか(笑) 興味がなくても色んなタイプの人間観察出来て楽しかったし…色々と創作意欲が…」
「創作意欲??」
太「あ、気にしないで下さい」


ん?何か変なこと言った?私。


「まぁでも楽しんで頂けて良かったよ。太宰くんにサクラを頼んで正解だった!」
私「サクラ…」




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