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夢、毀れる(文豪ストレイドッグス短編集)

第1章 はじめまして。こんにちは(太宰治)


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私は今、ポートマフィアを抜け、探偵社に居る

然し、それは只の偽装工作。私はまだポートマフィアから抜けていなかった

鏡花がポートマフィアを抜ければポートマフィアに多少なりとも支障が出る

だから私は鏡花と探偵社に行った振りをしてポートマフィアに情報を横流しするように首領に言われていた

そして今日がその情報提供の日。事前に依頼の電話として掛かってきたものだった

「ッ....!」

正直私は迷っていた


探偵社を裏切ることに

皆、元ポートマフィアの私や鏡花を些も厭がらずに接してくれた

一度皆に聞いてみたことがあった

〘私達を厭がらないんですか?〙と

その答えは意外と単純で、

〘よく分かりませんが、さんたちは良い人達ですから!〙

賢治くん

〘ちゃんも鏡花ちゃんも好きであんな事をやっていた訳じゃないでしょ?〙

敦くん

〘二人共悪い人じゃないって判るかじゃないかな?〙

谷崎さん

〘.....罪の無い人間を責めるのは俺の理想に反する〙

国木田さん

そして、

〘そりゃあ。二人が探偵社に相応しい人間だからだよ〙

太宰さん


つまり、私を疑う人間は一人もいなかったのだ

そんな皆を裏切ってもいいのだろうか

そう思いながら私は指定場所である路地裏に向かった
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