【文豪ストレイドッグス・文スト】中原中也・中編 ※R18
第1章 (脚フェチの中也とえっちしてイチャイチャするだけの話)
ヤる為に呼び出すとか、同風俗代わりかよ、と思いつつも、傍のきらりと光るパンプスを見て、まぁ可愛い靴もくれたし…と思ってしまう自分がいて、少々複雑な気持ちになってしまう。
私と中也は毎日顔を合わせては肌を合わせる週もあれば、一度も会えない週もある。所謂、恋人ではない。そんなきちんとした「彼氏」だとか「彼女」とかいう名目のある関係ではない。
現に私は何度も中也の部屋で知らない女の化粧品や香水や、酷い時には下着を見たことがあるし、一度は女をホテルに連れ込む所をたまたま拝見させて頂いたことすらあるけれど、それに対して何か口にした事はない。
私には中也を嫉妬する資格もなければ、中也の女癖を治そうとも思わない。
それでも、誘われればいつもこうして身をまかせるのは、身体の相性が良い、という身も蓋もない理由の他に、
本当の恋をしたことのない私に、唯一夢を見せてくれるのが中也だったからだーーーー
中也になら、心の底から好きという感情をぶつけられるという安心感が、私をどこまでも堕としていった。
✳︎ ✳︎ ✳︎
「ね…もぉ…それ、やめ…」
「やめねぇよ」
ピチャピチャと水音を立てて、の脚を丁寧に舌で撫でていく。もう、何往復目だろうか。同時に太腿を弄る手は慣れた手付きで、下着の上から秘部を擦り、彼女はただ、快楽にうっとりと目尻を潤ませていた。
「ちゅうやぁ…もぉ…触って…よぉ…」
下着とパンプスだけ、というどこか違和感があるが故に煽情的にも見える格好で、キングベッドの上に横たわらされた彼女は何度目かのおねだりを聞き入れてもらえないことに、そわそわと下半身をよじらせた。
無意識なのか意図してのことなのか、半開きの口に指を添えて、とろんとした瞳で中也を求めてくる姿がまた、酷く唆られる。
普段の行動もさることながら、ことさらベッドでの彼女は一挙一動が可愛すぎる。
(一種の才能だろ…)
半ば己に呆れすらするほど、が何かをするたびに下半身に熱情が響いてしまう。
の桃色の下着は既に濃い色に染まる程染みを広げており、彼女の秘部の状態を物語っていた。そこもまた、可愛い、と中也は思う。