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【文豪ストレイドッグス・文スト】中原中也・中編 ※R18

第1章 (脚フェチの中也とえっちしてイチャイチャするだけの話)


私の仕事の主は情報収集だ。あくまでも秘密裏にことを運ぶし、場合によっては殺人は1番の失敗とも言える。世の中には敢えて生かしておかなければいけない屑のような人間が山ほどいて、首領はそのことを熟知している。そして、その屑を殺さなければいけなくなった時、首領は正しいタイミングを計り、私や私以外の暗殺者がそっと屑を消し、この横浜の清掃を行う。
私のちっぽけな能力が、この街を、この世界を少しでも美しくするならば、喜んで慎み承りたいし、そんな難しいことは抜きにしても、自分のできることをして、お金をもらい、そして楽しく生きていたいのだ。

そんなことをぼんやり考えていたら、中也がいつの間にかどこかへ行き、何かを持ってきたようだった。
ゴールドの箱にかかった真紅のリボンに、ついつい私の口元は綻ぶ。
にやりと、笑った中也がそっとリボンを解くと、真っ赤なラメを散りばめたパンプスが姿を現した。



✳︎ ✳︎ ✳︎



好きな女を心配しない男がいるだろうか?
と、俺はいつも思う。

彼女はいつもにこやかに笑うし、余裕があるふりをするのが本当に上手い。
の実年齢は正直なところ知らないが、恐らくいくらか年上だろう、という憶測はあった。別に彼女が何歳でも気にしないのだが、女というものは何歳だろうと自分の年齢をいたく気にするきらいがあるから、今後も彼女が自分の口から年齢について触れるまで、聞くつもりはない。

はポートマフィアきっての暗殺者兼情報収集者だ。首領はこれまでも、これからも、彼女を手放すつもりはないだろう。
は自由奔放だが、ここには本物の自由はない。
誰にも指図されないマフィア幹部の1人として、ある意味では自由気ままに振る舞うことが一種の精神安定剤になっている俺にとって、彼女の存在はまるで鏡に似ていた。

ボートマフィアの『悪夢の女王蜂』彼女の異名は今では完全に独り歩きしている。
ターゲットを思いの儘操り、情報を引き出し、最後には自殺をさせる。それが、血も涙もない闇の女王蜂のやり方だと。
マフィアの中ですら、彼女の能力に怯える者は多かった。
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