【文豪ストレイドッグス・文スト】中原中也・中編 ※R18
第1章 (脚フェチの中也とえっちしてイチャイチャするだけの話)
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中原中也はポートマフィア一のお洒落人間だ、そう言っても過言はない。
と、私は個人的に思っている。
そりゃあ、ポートマフィアは高給取りが多いし、お金を持っているからには高級品を買い揃えられる層も多い。
だが、お洒落というものは、必ずしも金額に等しくあるものではない。似合うか似合わないか、結局はそこなのだ。
例えば体型や骨格なんかでパーソナルスタイル、例えば肌の色や瞳の色でパーソナルカラーなんていうものは存在するので、理論的に似合う服、というのは存在するが、机上論を積み重ねたところで、センスというものはまた、別物なのである。
そんなようなことを昔太宰が言っていた。
特にファッションについて勉強をしたことはないが、何を着ても様になってしまう…などという戯言をひょうひょうと口から滑らせるのだから、太宰治という男は本当に、凄い。
とにかくお洒落な中原中也が、私のために選んでくれるものが、とにかく靴だった。
靴以外にも何かとお洒落なものを見つけては送ってくれるのだが…
中也は足フェチなのかな?と何度思ったことやら…分からないけれど、確かに行為時に中也は良く人の足を舐めたりなんやら、時間をかけて楽しんでいるようには見えるから、
矢ッ張り足フェチなのかも…という仮説は私の中で固定化しつつある…
女としても、この職業についているからには、身なりには人一倍気をつけているし、ファッションには気を使っているつもりだけれど、そんな私でも驚くようなものをプレゼントしてくれるのがこの、突然自室に呼び出して、何かと思えば仕事が終わるまでそこで待ってろ、といったままだんまりで仕事をしているクソ男、中原中也なのだ。
「で、そもそも要件はなんだったの?」
待っている間にワインでも…と思って勝手に飲み始めたものの、ボトルを全て飲みきってしまった為、最後にグラスに残していたワインをいっきに煽ると、私は改めて中也に尋ねる。
別に私も暇人ではないんだよねぇ、明日も仕事早いし…
「手前にしては長引いてるな」
「結構手堅くってね」
「そんな回りくどいことしてねぇで、いっきにサクッと殺しちまえば良いのにな〜」
「それができたら私がやってないでしょ」