第2章 私には好きな人が居る
華菜「……私には好きな人が居るよ……?」
私は静かに口を開いた。
アリババ「そ、それって俺だよな、華菜っ‼︎」
白龍「いいえ、華菜さんは俺の事が好きなんですよっ‼︎」
いや、そこでなんで『俺の事を言ってるんだよ‼︎』的なことになってなるのかな……?
誰も『白龍くん』と『アリババくん』のことを言ってるわけじゃないのになぁ……
この2人はどこからそんな自信が……?
アラジンとモルさんは何だかキラキラな目で私を見ながら「華菜さんはどっちを選ぶんだろうね〜?」「私、早く華菜さんの出す答えが知りたいですっ!」なんてことをヒソヒソと会話していた。
アラジンもモルさんも本当に楽しそうですね……
私は心の中で今のこの状況にため息を吐いた。