第4章 立ち直りの早い2人
私はモルさんがそう言ってゆびを指した方に目を向けた。
すると……
少し離れた場所で白龍くんとアリババくんが何か言っている。
白龍「何で、華菜さんはあの人が好きなんだろう……」
アリババ「そうだよな、華菜が好きって言った奴より白龍の方がいい男なはずなのにさ……」
白龍「それを言ったらアリババさんだっていい人だと、俺は思いますけど……」
アリババ「そ、そうだよなっ!」
白龍「はい、そうですよ‼︎」
なんか、もう立ち直ってる……
しかも、私を巡って今まで言い争ってたのに……
華菜「…………」
私は2人のその様子をボーッと見ていた。
そんな私にアラジンとモルさんは「ね?」と言いながら笑っていた。