第2章 大人の二人
カ「ん・・んぅ、ふ・・・はん、んむ」
柔らかな唇、熱い舌、時折漏れ聞こえる吐息とくぐもった声
理性が飛んでしまいそうだ
どうにかギリギリの所でつなぎとめる
一しきりカラ松の口腔内を味わって唇を離す
上気したように赤く、ポーッとしたカラ松と目が合った
カ「はぁ・・キス・・・気持ち、いいな」
心臓が鷲掴みされたようにギュッとなる
可愛くてエロい
やっぱり離したくないな
ギュッと抱き締め、彼の耳元で囁いた
「ごめん。照れくさくて名前呼べなかった・・・あと、触りたかったけど久々でどうしていいか分かんなくて・・・頭ん中、指輪渡すことでいっぱいだったし」
背中の方で、フッと笑う気配がした
カ「そうか、それならいいんだ」
背中に回された手が、ギュっと俺の服を掴む
カ「ずっと会えなくて、寂しくて・・・それなのに煌が素気ないから・・・」
再び泣き出したのか、声が震えている
「ほんとごめん。カラ松と暮らすのに家のこととか生活の基盤とか色々、ちゃんとしておきたかったんだ・・・もう寂しい想いさせない、ようにするから」
カ「うん、うん・・・!」
痛いくらいに互いに力を籠めて抱き締め合う
泣かせたくなかったのに
それだけ我慢をさせてたんだな、と今になって気付いた
「・・・ごめん」
ただ謝るしか出来ない、そんな自分が情けなく思えた
スッとカラ松が体を離す
カ「もう謝らなくていい。これから2人の時間をいっぱい作っていこうな」
両手で頬を優しく包まれ、互いに微笑んでから唇を合わせられる
「誤解も解けたし、大人の時間にしようか?正直我慢の限界」
カ「俺も、たくさん触りたいし触ってほしい」
その言葉を聞いた瞬間、カラ松を横抱きにして立ち上がる
「・・・ねぇ、鍛えるのも程々にしてくんない」
カ「え、なんだ急に」
意味が分からない、というように眉を寄せている
「俺が抱き上げれなくなる」
カ「抱き上げるのをやめればいいだろ」
「・・・俺がしたいから言ってんだけど」
そう言うとシューッと音が出そうなほど赤くなるカラ松
カ「き、気をつけておく」
少し納得いかないのか、唇を尖らせながら小さな声で言う
「ん、いいこ」
チュッと熱い頬に口付けて、寝室へと向かった