第10章 旅行に行こう 2 ※
side.煌
結局お風呂でもう一度致してしまい、程よい疲労感に包まれながら夕飯の時間を待った
カ「着付けできるんだな」
「母さんが近所の人とかに教えてんの見たから。浴衣しか出来ないけど」
着付けたとたんに腕の部分をねじり上げるカラ松
あ~、あの腕とか肩に吸い跡や噛み跡つけたい・・・て、俺こんな変態チックだったけか
?「失礼します」
自問自答しながら、危うくもう一度押し倒しそうになった瞬間、外から声がかかる
仲居「一之瀬様、お食事のご用意させていただいてよろしいでしょうか?」
「お願いします」
俺の返事を合図に次々と料理が運ばれてくる
テーブルが埋まるにつれ、カラ松の目は輝いていった
仲居「それでは。何かあればお呼びください。失礼します」
準備を終えた仲居さんは足早に退室する
カ「どれも美味そうだな」
「あぁ。カラ松、グラス」
そう声を掛けビールを手に取ると、カラ松が慌ててグラスを持つ
カ「なら俺も」
注ぎ終えるとビールを取られ、代わりにグラスを渡され注がれる
「んじゃ、乾杯」
カ「乾杯」
グッと2人一緒にグラスを呷(あお)る
カ「か~っ、うまいな」
「ジジくさ」
カラ松の言葉にクスリと笑いが漏れる
ムッと軽くむくれているが、そんなことをしても可愛いだけだ
カ「何から食べるかな」
・・・切り替え早いな
テーブルに所狭しと並べられた料理を、またもキラキラした目で眺めている
カ「肉・・は最後!いただきます」
「いただきます」
なにはともあれ、他愛のない会話をしながら豪勢な食事と酒に舌鼓を打つのであった