第10章 例え間違った生き方でも…(完)
私の選んだ道は間違ったものだったけれど...
私が選んだこの間違った生き方でも...
貴方の様な人に出会うことが出来たから後悔はない...
だけど、一つだけ後悔があると言えば...
最期だと言うのに貴方の顔を見ることができずに逝くのか悔しい...
きっと、沖田様の震える声からして顔は泣き顔なのだろうなぁ...
あぁ、最期に沖田様の笑った顔が見たいのに...
瞼が重くて開けられない...
もう、本当に死がそこまで迫ってるんだ...
(あぁ、沖田様にギュッと抱きしめられたい...あたしはまだ沖田様に自分の気持ちを伝えてないし、キスだってしてないのに...死にたくないなぁ...)
本当に最悪な人生だったなぁ...